だんだん気温も上がってきましたが、この夏は猛暑でしょうか。暑いのは苦手なので暑くなり過ぎないと良いのですが…(^^;
先日市内の家具屋さんからステンドグラスの修理依頼がありました。滋賀県の住宅の玄関ドアに入ったステンドグラスです。ドアからステンドグラスを外すことが困難でしたので、建具屋さんに外してもらってから工房に運び込まれてきました。
見るとガラスが4箇所割れており、鉛線も大きく曲がっている箇所がありました。幸いパネルの端でしたので、割れたガラスの取り出しは難しくないのですが、問題はガラスです。古いステンドグラスに使われているガラスは今では手に入らないことが多く、その場合は色や柄が近いものを探して使うことになります。
こちら↑が問題のガラス。
問屋さんに相談したところ、ストライプ柄のガラスはあるにはあるのですが、このようにぼかしが入って向こうが見えないものは今は作られていないそうです。そこで全体の雰囲気を損なわないガラスをいくつかピックアップして、お客さまに選んでいただいたのが下のガラスです。
あと古い作品でよく見られるのがケイム(鉛線)の劣化。ステンドグラスは長年外気にさらされると、鉛線の強度がなくなり、叩くとスカスカに乾いた音がして、線が切れたり歪んだりします。ヨーロッパの教会の古いステンドグラスは、100年に一度は鉛線を新品に組み直す修復をしていきます。気候条件によっても差がありますが、日本だと6〜70年位で鉛線が痛んでいるケースが見られます。
今回のステンドグラスは比較的状態が良かったので、今しばらくは大丈夫だと思います。
次回は修理の様子をレポートします。
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