2021年06月15日

月刊fuに掲載されました

福井新聞から発行されている月刊fu6月号に県内のステンドグラスが紹介されており、ステンドグラスを体験出来る教室案内に私たちの工房が掲載されています。

県内で現存する最も古いステンドグラスの旧右近家住宅、ハートピア春江などが紹介されています。

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ステンドグラスをやってみたい方はお気軽にお問い合わせください。詳細はホームページにも掲載されています。

すてんどぐらす・オリビエ公式ホームページ
https://sg-olivier.com/
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2021年06月11日

ステンドグラス修理 2

発注したガラスが到着し、修復作業を開始します。

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外枠を慎重に切り離し割れたガラスを取り外し、さらに折れ曲がったケイムを切り取って、薄緑色のガラスも外していきます。
外枠やケイムに残ったパテは、きれいに取り除いておきます。

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割れたガラスと同じ形の型紙を作ってガラスを切っていきます。

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割れた部分に新しいガラスをはめ込みます。うまくはまらない時はガラスを削って微調整していきます。曲がったケイムは新しいものに取り替えました。

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ケイムの接合部をハンダしていきます。

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古いケイムはハンダの前に鉄ブラシ等でよく磨いて、ハンダが付きやすいようにしておきます。
古いパネルはケイムが切れていることがありますので、その部分もハンダします。

ハンダ作業を終えたら、ガラスとケイムの隙間にパテを入れていきます。パテは粘土のように柔らかいですが、時間がたつと硬くなります。

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ハンダ部分を薬品で黒く染めて、他の古いハンダと同じような、アンティークな仕上がりしていきます。

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最後にクリーニングして完成です!

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差し替えたガラスは元のガラスとは違うタイプですが、良い感じに馴染んでいるのではないでしょうか。曲がった鉛線もきれいなりました!お客様に喜んで頂ければ幸いです。

当工房ではパネルやランプの修理も行っております。破損の程度によって修理費用は変わりますので、修復を希望される場合は、破損箇所の画像を送って頂ければ無料でお見積致します。お気軽にお問い合わせ下さい。

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2021年06月07日

ステンドグラス修理 1

気が付けば6月、一年の折り返し地点に近づきつつありますね。
だんだん気温も上がってきましたが、この夏は猛暑でしょうか。暑いのは苦手なので暑くなり過ぎないと良いのですが…(^^;

先日市内の家具屋さんからステンドグラスの修理依頼がありました。滋賀県の住宅の玄関ドアに入ったステンドグラスです。ドアからステンドグラスを外すことが困難でしたので、建具屋さんに外してもらってから工房に運び込まれてきました。

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見るとガラスが4箇所割れており、鉛線も大きく曲がっている箇所がありました。幸いパネルの端でしたので、割れたガラスの取り出しは難しくないのですが、問題はガラスです。古いステンドグラスに使われているガラスは今では手に入らないことが多く、その場合は色や柄が近いものを探して使うことになります。

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こちら↑が問題のガラス。
問屋さんに相談したところ、ストライプ柄のガラスはあるにはあるのですが、このようにぼかしが入って向こうが見えないものは今は作られていないそうです。そこで全体の雰囲気を損なわないガラスをいくつかピックアップして、お客さまに選んでいただいたのが下のガラスです。

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あと古い作品でよく見られるのがケイム(鉛線)の劣化。ステンドグラスは長年外気にさらされると、鉛線の強度がなくなり、叩くとスカスカに乾いた音がして、線が切れたり歪んだりします。ヨーロッパの教会の古いステンドグラスは、100年に一度は鉛線を新品に組み直す修復をしていきます。気候条件によっても差がありますが、日本だと6〜70年位で鉛線が痛んでいるケースが見られます。

今回のステンドグラスは比較的状態が良かったので、今しばらくは大丈夫だと思います。

次回は修理の様子をレポートします。

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